告知をする前に殺人の起こった状況の詳細を把握しておくこと。当然、遺族は愛する人がどのように亡くなったか詳しく知りたいと思う。
遺族が被害者のことを知らないといった場合、身元確認を裏付ける証拠を提示する。麻薬取引に関わっていたり、婚外交渉やホモセクシュアリティなど被害者が遺族の知らない生活を送っていた可能性もあるので慎重に。
- 告知をする前に被害者の遺族を調べ、一番適切な近親の遺族にまず連絡を取る。
- 告知は会って口頭で告げる。
二人一組で告知を行う。牧師や危機介入センターを通して死亡告知のトレーニングを受けた地域のボランティアに連絡を取ってもよい。全米被害者支援組織(National Organization for Victim Assistance、米国内フリーダイヤル1-800-879-6682)が地域のボランティアを紹介してくれることもある。
- 殺人被害者の身辺品を告知の際に持参しない。
- 告知はプライベートな場所で自分と遺族が座ってから切り出す。
- 遺族の許に到着後、関係のないおしゃべりは慎む。訪問の理由や被害者の死亡の告知を引き延ばさないで述べる。死亡に関して「奥様を失われました」、「ご主人は先立たれました」等の婉曲な言い回しをしない。誠意を持って直裁で曖昧さがない告知を心掛ける。 例えば、「悲しいニュースをお伝えするためお伺いいたしました。お宅のお嬢さんは車に乗っているところを襲われ殺されました。大変お気の毒です」のように述べる。
- こちらから他の家族や友人に連絡して欲しいか、遺族に訊ねる。
告知を行うのは二人一組の一人に任せる。もう一人は遺族の危険な対応(遺族また警察関係者にとって)があるか様子を見る。
どんなに激しく、また逆に静かなものであっても、遺族の反応に意見をはさまず、遺族の気持ちを測って受け止める。ヒステリックに泣き出したり、叫んだり、気絶したり、だまって座りつづけていたり、ショックに陥ったり、その反応は様々である。
法の執行の体現者として警察に向けられる遺族の敵意を受け止める心構えをする。防御的になったり、礼を失した言動を控える。
- 遺族の深い悲嘆を慮って対応するが、当然理解できない立場にあるときに「わかります」と言ったりしない。
- 被害者と遺族に敬意を表して被害者の名前を使う。「被害者」や「お亡くなりになった方」という言葉を慎む。
- 遺族の話に耳を傾け、質問に答える。
遺族の要請を受けて、被害者の他の遺族へ電話連絡を行う。可能であれば、電話による告知を行う前に遺族の傍らにいることのできる人間を手配する。それが不可能であれば、電話で告知をする前に遺族に座ってもらうように伝える。告知後、遺族に付き添える近隣者、友人または危機介入カウンセラーに連絡してもいいか許可を取る。個々の連絡先に、他に連絡が回っている人々の名前を伝える。
被害者の個人的、宗教的または非宗教的な死の理解を尊重する。個人的な死の考えを相手に押し付けない(「○○さんは、今よりよい所へと旅立ったのです」等)。
- 遺族に皆が様々な悲しみの過程を経験することを説明し、互いに理解を示し助け合っていくよう励ます。
- 遺族の許を離れる前に、誰か他の人が遺族に付き添えるか確認し、サポートサービスの連絡先を持っているか確認する。